銀座アスター

私にとって中華料理と言って
まず思い浮かべるのが
「銀座アスター」

1920年、昭和元年創業の老舗中の老舗
きっと一度はその名を耳にしたことがあるはず。
店名のアスターは、上海一の歴史ある
クラシックホテル「アスター・ハウス・ホテル」から
ヒントを得たと言われています。

大正から昭和へ時代が様変わりしていく時代に、
中でも最先端をいく銀座という街で誕生した
本格中華料理の店。
今では全国に数多くの支店をもつ
大型店へと変貌を遂げました。

現在の銀座本店は
地下1階地上8階建てのビルに生まれ変わり、
銀座通りの中でもひときわ目を引いています。
是非一度は訪れて欲しい本店
2階までのびるファサードが印象的な入口で、
「モダン・ジャパニーズ・チャイナ」のインテリア。
和、洋、中華のエッセンスが
美しく融合した美食空間が広がっています。

代表メニューで真っ先に浮かぶのが
「アスター麺」
東京タワー開業(昭和33年)に合わせて、
タワー誕生を記念する一品を
考えていたところから生まれたそうです。
味噌ベースの汁麺の中に、海老、椎茸、
大ぶりに切られた豚肉、葱、白菜、袋茸、さやえんどうなどの
具がたっぷり入ってます。

スープはほんのりとろみを感じ、
なんとも言えない本場中華スープ
アスター自家製のストレート細麺が、
具にほどよく絡み、
気がつけば無言で食べている自分がいます。
ラーメンと呼ぶには違うような、
存在感たっぷりの食べる人を
夢中にさせるアスター麺なのです。

もう1つおススメしたい麺では
「セロリー麺」
これは好みがはっきり分かれるかもしれませんが、
セロリ好きの私にはここでしか味わえない
貴重な麺でもあります。
麺の上にはたっぷりのセロリ。
セロリのしゃきしゃき感が
醤油ベースのダシとマッチして絶妙な味わい。
セロリの臭みも感じないので、
苦手な人もきっと食べられると思います。

ランチタイムではディナーよりも気軽に利用することが出来ます。
お店ごとによって、メニューや値段も異なりますが、
銀座本店のランチは、平日だと2500円(税抜)から用意されています。
少しづつ多くのメニューを味わってみたければ、
3000円の点心セットもおススメ。
点心セットと言っても炒飯か麺類も付いてくるので、
お腹は満足に満たされます。

ディナータイムはアラカルト
いろいろオーダーして仲間や家族とわいわい楽しむのも良いですよ。
私が子供のころは家族で中華料理と言えば銀座アスターでした。
自宅からタクシーで向かい、
当時は円卓だったテーブルを家族で囲み、
アラカルトをテーブルいっぱいに注文して
その日の出来事を話したり、
笑ったりして家族団らんの時を過ごしました。
両親はビールや紹興酒を飲みながら。
最後は必ず「アスター麺」で〆るのが我が家のルールでしたが(笑)

自分が大人になり、結婚し子供が出来て
まず最初に連れていった中華料理は
もちろん銀座アスターでした。

まだ娘が3歳になって間もないころだったと思います。
私の母も一緒に銀座へ買い物へ出かけたついでに
ランチを銀座アスターでということに
なり。小さいながらにアスター麺の美味しさはわかったのでしょう。
小さな器で何回かおかわりをし、
最後は残さずスープを飲みほしていたことを記憶しています。
親子3代で訪れる中華料理。
そんな名店が現在も健在していてくれることが嬉しいです。

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